2軒目は近所のバー」連動

事件のそばにバーがある

2009-10-25 12:40:14

「写真集に方程式はない」赤々舎代表の姫野希美さん

[記事]

 会社を立ち上げて3年で、若手写真家の登竜門といわれるの受賞作が3冊。社員2人の小さな出版社、赤々舎(あかあかしや)(東京)はいま、写真界で最もその動向を注目される存在かもしれない。どういう写真をまとめたいと思うのか、社長の姫野希美さん(42)に“写真集論”を聞いてみた。
 一番聞きたかったのは、写真と写真家をどう発掘するのか-。「うーん、衝動というか直感というか、そのときどきで違いますね。ただ、評論家や研究者の目ではみていません。私にとって必要だと感じられる。そう思えるものしか出さないし出せない」
 写真は不完全な芸術だ、という。絵画などとは違って、偶然が避けられない。計算できない部分が残る。「だからこそ面白い。生々しさに魅力がある」と。
 「たとえば美しさって、あらかじめ規範があるわけではなくて、いつも新しく出会って獲得するものですよね。本質的になぞれるものではない。だから、こうすればいいものができるという方程式もない」
 ケース・バイ・ケース。感性としかいいようがないのかも。実績は誰もが認めざるを得ない。昨年までに刊行した志賀理江子さんの『』と岡田敦さんの『I am』に続いて、今年は浅田政志さんの『http://www.jushosaku.jp/w/%E6%B5%85%E7%94%B0%E5%AE%B6』が木村伊兵衛賞の受賞作に。ただし編集者としては「賞は意識していない。もちろん作家にとっては大きなことですけれども」。
 むしろ連続受賞に戸惑っている様子もある。「大手の出版社は若手の写真集をまず出さない。積極的な出版社は数えるほどしかないですからねえ」
 自分が納得できる本を、生きているうちに何冊作れるのか-。そんな思いが募って、勤めていた出版社を辞めた。でも、写真集はなかなか儲からない。「なんでこんなことやってるのかな、と思うこともある(笑)。楽観的な性格だから続いてるのかな。でも、いつか写真が音楽のようにメジャーになってほしいし、誰もが語れるものであってほしいと思うんです」

東京都江東区白河2丁目の近所のバー
「写真集に方程式はない」赤々舎代表の姫野希美さん」でサイト内を検索